ハタフェスバンコクナイツ
少し前になるけれど、11月13日に富士吉田市で開催されたハタオリフェスティバル(http://hatafes.jp)に行き、その後甲府市で上映された空族のバンコクナイツ(http://www.bangkok-nites.asia)を見に行った。
一言で表すと「最高」。
まあ一言で表すのは不可能なんだけど。笑
ハタフェスについては、まず、市が主導となったイベントなんだけど市が口を出さずに、いけてる人に企画を投げてサポートに回ったっていうのが素晴らしい。通常だと市が大きく介入して一貫性がなく、センス的にどうなのってイベントが多い。(同日開催の某市のサミットとか、、、)
そんな中、BEEKの土屋さんに丸投げしたのはよくぞって感じでした。
ライブについても映像と音楽が折り重なり、富士吉田市の生活を綺麗に映し出していて、住んでる人にとっては本当に感慨深いんだなって思ったし、実際に皆の顔を見れば一目瞭然だった。
市外の人も十分楽しめるんだけど、それよりも市内の方にも自分の住んでるところに愛着をもっと持てる機会になったと思うし、きっと他人に自慢したくなったはずだ。
こんなイベントを企てた土屋さんはやっぱりすごい。
これだけいい企画だから次の年も予算にしっかり入れて欲しい。きっと市民のアイデンティティの構築に繋がるはずだ。
続いて夜のバンコクナイツ。
詳しい内容は見て欲しいんだけど、富田監督のライフワークでもある東南アジア裏経済3部作の「麻薬」「武器」「風俗」の最後の「風俗」に焦点を当てた作品。
タイのバンコクの娼婦にスポットを当てて風俗街の実情からタイの歴史、戦争にまで話は繋がっていく。
とても綺麗な田園風景の映像と戦争や麻薬、売春という深い闇の対比がまた考えさせられた。
ふと、リゾート地と呼ばれる場所にもその土地には悲しい歴史が必ずあって、争いは人間にとって切り離せないものなのかなと思った。
ただ、自然は本当に美しい。人間はちっぽけなものだと再認識させられる。それに憧れて人は美しいものを生み出そうとするのかも知れない。
今回の映画は結構抽象的で受け手に考えさせるようにしてるなって思った。
多くの人に見てもらいたいな。タイに駐在してる夫がいる女性以外。笑
2月に新宿で上映されるからまた見たい。また違った解釈が出来る気がして、それがまた楽しい。
ハタフェスにバンコクナイツ。
五感をフルに震えさせられた紅葉深まる11月半ばの日曜日でした。
こんな休日を味わえる山梨は本当に贅沢だ。